■あなたが新任リーダーとして着任したと仮定した時、最初の30日間でやることを項目ごとにチェックしてください。

●自分の人となりをチームメンバーに理解してもらうために
□人間としての自分を知ってもらう内容のあいさつをする
□対話の機会を積極的につくり対話を重ねる
□メンバーの名前を覚え、機会を作って声をかける
□メンバーの家族構成、これまでの職場履歴等を確認して対話をする
□必要ならメンバーを一人ひとり呼んで面接する

●お客さま・マーケットを知るために
□自分にとってのお客さまは誰かを考える
□お客さまの全体像をつかむ
□特別なお客さまについての情報を集める
□お客さまに対してこれまで実施してきた戦略を理解する
□お客さまとのコミュニケーション手段を確認する
□お客さまのところにご挨拶に伺う
□現場に出向いてお客さまの行動を観察する
□自分にはお客さまはいないので何もしない

●利害関係者とうまくお付合いするために
□役所・警察・消防など日ごろお付合いしているところに挨拶に伺う
□加盟団体、報道などとのこれまでのお付合いの仕方を確認する
□これまでお付合いがないが、今後お付合いが必要となりそうな相手を確認する
□利害関係者と接点になりそうなことがないか確認する
□利害関係者に対してのアプローチの優先順位をつける
□どのようにお付合いするかの戦略をたてる
□具体的なアプローチをする

●協力企業とうまく連携するために
□協力関係にある企業・個人を確認する
□公式にあいさつをする
□非公式なコミュニケーション手段を確保する
□協力関係にある企業・個人を深く研究する
□協力企業・個人とどのようにお付合いするかの戦略をたてる
□具体的なアクションをとる

●以上をスムーズに進めるため
□以上の取り組みの優先順位をつける
□優先順位がついたらそれらをスケジュール化する
□一度決めたことでも必要に応じて変更するなど柔軟に進める

●職場の現状を理解するために
□職場のミッション(目的)とドメイン(仕事の範囲)を確認する
□部下一人ひとりの仕事の内容・進め方を理解する
□上位組織のなかにおける職場の位置づけを確認する
□職場の戦略、計画、業務実態、実績を把握する
□職場のキーパーソンを見極める

●職場風土・職場の暗黙のルール(規範)を理解するために
□職場の暗黙のルール(手続き、価値観等)を確認する
□職場の活性度を認識する
□自分の価値観、理想と比較する

●上司を理解するために
□上司の行動特性を理解する
□上司の認知パターンを理解する(聴覚優位?視覚優位?)
□上司の価値観を理解する
□上司のミッションを確認する

●職場の運営方針、価値観、職場運営のルールを共有化するために
□自分がどのような組織運営をしたいのかについて考えを整理する
□職場のキーとなるメンバーに自分の方針を投げかける
□参加メンバーの意見を傾聴する
□意見・考え方の違いについて徹底的に議論する(理解・納得)
□議論の結果、運営方針等についてメンバーの共感を得る

●仕事における自分の方針・価値観を浸透させるために
□議論して決定した内容を所属メンバー全員に対してわかりやすく表明する
□具体的な出来事があるたびに自分の方針・価値観と合っているか確認する
□合っていなければ相手の成長を思ってしっかり「叱る」
□機会あるごとに自分の方針・価値観をネタにメンバーと対話する

当サイトに掲載されている、文章、画像等を転写、使用すること、および当サイトにリンクを張ることはお断りします。
著作/東京ガス(株)・矢田 昌宏
制作/シナプス