|
ゲンナリは暑さだけじゃなかった・・・
8月8日は暦上では「立秋」だとか。“時候の挨拶”では「残暑厳しき折」と書くそうだが、今年の暑さはついこの1週間が本格的、いささかゲンナリしている身にとって、幕西中グラウンドから聞こえるサッカー諸君の元気な声が羨ましくもある。 |
そんな暑い日の夕方、旧友に会い“暑気払い”するため久しぶりに東京に「出た」。
今回は久しぶりの東京への“行き・帰り”のひとり言―。 ネクタイを締めるのは何ヶ月ぶり ? かつては目をつぶっていても簡単に出来たことが結構時間かかる。「面倒だ。流行のクール・ビズや」とノータイで家を出る。
本郷駅からの車内は若い人ばかり。なにか照れくさく“格好付けの”本を取り出してみるが、予想通り全く頭に入らない。
2、3行前の記述を忘れ「いけないいけない」と前に戻り読み返す癖は、いつ頃からだったんだろう? 西船橋駅で東西線に乗り換え。対面(トイメン)に二十歳前後の女性が座る。「しなければいいんだけどなァ」の“願い”に反比例し、茅場町までの30分間の彼女は一心不乱の化粧に邁進。 以前、はじめてこの「図」を見たときはただ唖然・呆然だったが、いささか見慣れた昨今では「化粧って“化けて装う”って書くんだよ。コッソリするものなんだよ。人の前で化けてどうするの?」と言ってやりたいが、それとも注意しない方が悪いのかな〜。
旧友に会い、早速かつて馴染みの店で「カンパーイ」。「あん時はあぁだった、こん時はこぅだった」と話は尽きぬが、肝心なところで他の友達の名前など“固有名詞”が出てこない。女房殿との会話では「あの人がさ」と言えば相方も名前は失念しているのだが「あぁあの人ね」と分かってくれるのだが、友人との話では堂堂巡りを繰り返すことにあいなる。
「会計お願いします」といったところ「一万円からお預かりします」だってさ。“から”ってどんな日本語 ? 少々きこしめした身にとり、なんでも腹が立ちはじめた。
「優先席」が空いていた。隣はサラリーマン風情のアベック。日本橋で乗ってこられたお年寄りに目もくれず「だ〜から〜、それで〜」の独特の会話。ついに着席権(そんなのあるかな)を持つ吾輩が立ってしまった。「今の若い者は」は古今発言してはいけない禁句だが、やはりブツブツひとり言を言いながら―。
どうも久しぶりの東京への“行き・帰り”は、酒の味以外快適ではなかったようだ。
M@WSの「小学生向けイベント」みんなで遊ぼうに集まってくれる元気な仲間達は、「おはようございます」「ありがとうございました」の挨拶、「ハイ」の返事は全員しっかりしている。
強制でなく、役員が小学生の「目線」で一緒に考えているからと思う。親子の“断絶”や、殺伐とした事件が連続しているだけに、「物忘れ」がはげしくなりつつある吾輩ではあるが、背中にぶら下がったり全力で飛びついてくる小学生の“お友達”に、「こちらも真剣に応えなくてはナ」と改めてつぶやいてしまう。 |
|