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「“マクハリタマゴ”ってTVで宣伝しているけど知らないだろう?」娘に聞いてみた。
「東京の友人だって知ってるよ。お父さん、今頃知ったの?」道路公団跡地に造成中のマンション名をひけらかそうとしたら逆襲された。 それを見ていたかみさんの顔は「無理しないほうがいいわよ」の態がアリアリ。
「子どもにはかなわないの巻」なのだ。
M@WSのテニスがすんだ帰途「ナベさ〜ん」の呼び声に振り向くと、吾輩に「黒こげ」と銘々した小学生の一連隊。
「ホームページ見たよ。“幕張探検隊”連れてってよ。今度いつ行くの」
「いつ行くって、君たちで決めてよ。場所も時間も―」
「電車で行く?」
「お父さんやお母さんが許してくれるとこだょ。危なくなくて自転車で行けるとこがいいな」
「分かった。友達と相談して決めて連絡します」―。
つい半年前は、ユニホッケーのボールが顔に当たって大泣きしていたK君の鮮やかな成長ぶりだ。 自宅マンションに戻り階段を上ろうとしたら、1階のお宅のお孫さんを抱いた奥さんにバッタリ。「○○ちゃん、ご挨拶は」にたどたどしい口調だが「コンニチワ」。 これにはこちらが“この間までオムツしてたんだよな。いつの間におしゃべりできるようになったんだ” 次の日、自宅対面の玄関から2年生のお嬢さんが出てきた。「おはよう、何処行くの?」「テニスの壁打ち」“むむ !三輪車に乗っていたのは、つい先だってではなかったかいナ”。
とにかく、子どもの成長の早さは素晴らしい。背丈が大きくなるだけでなく、「打てば響くような反応の早さ」には、楽しみ半分、対応するこちら側の不安半分といったところか。 「何でも出来る可能性があるんだな」と改めて痛感しきりといったところだ。
対して吾輩夫婦はかみさんが「団塊世代、小生がその上世代」。ゴルフの日本女子プロ選手権をTV観戦していた小生、「あぁ、落としちゃった」かみさんが聞く。「何処に?」「……砂場に」「いゃぁねぇ、バンカーって言葉が出なかったんでしょ」吾輩ムッツリ。 今度はかみさんの番。「藍ちゃんの……“おつきの人”、臨時だってさ」吾輩が反撃。「なに !おつきだと。キャディーの言葉が出なかったんだろ?」かみさんクシュン。娘が慰めてくれる。「互いに目○鼻○ね。でもすごいょふたりとも、“アレアレ”で通じ合ってしまうんだから」―。 喜んでいいのか、悲しむべきか。
こんなことでは、伸び盛りの子供たちには「腹いっぱい食べて、逞しく成長しろよ」と期待するのみなのかと考えてしまった。 次ぎの火曜日、M@WSウォーキングに参加してみた。ここで考え直しましたょ。参加したベテランの皆さんも、全員が青年のような元気さと若さを維持している方ばかり。足の早さも半端じゃあありません。
そこで今回の結論。“四十、五十は洟垂れ小僧、六十になって花が咲き、七十になって実がなる”の喩えもあるじゃないですか。せっかく“おつきあい願っている”小学生諸君に触発されながら、もう一丁頑張ってみますか。 |
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