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変えてはいけないこと、変えなくてはいけないこと

 
変えてはいけないこと、変えなくてはいけないこと

 「12月」、年月の移り変わりの早さを一層感じる‘師走'入りだ。「年金問題」「食品偽装」「防衛官僚の汚職」そして連日のような「殺人事件」―。あまり良いニュースはなかったこの一年、ほぼ全てが人為的なものだけにより一層殺伐さを感じてしまう年ではあった。

 そんな風潮が蔓延するだけに「改革」という言葉が一人歩きする。曰く「政治」「財政」「教育」「医療」等など…。いずれも否定するものではないが、あまり「かいかく、カイカク」と言われると、いささか臍の曲がった吾輩は抵抗したくなる。「改革が改善になれば良いが、改悪になることだってあるんだぜ」と―。

‘不易流行'という芭蕉の俳諧に関する言葉がある。高尚なことにはトンと無縁だが、勝手に「変えてはいけないこと、変えなくてはいけないことは統一していなければ」との意味に解釈している。

 物を大事にする、親や友達を大切にする、お年寄りを敬う、挨拶はキチンと綺麗な言葉を話す―。当たり前で‘変えてはならない'人間の基本を脇に置いての「改革」なら御免蒙りたいのが本音のところだ。

 何十人分とかのラーメンを平らげる女の子を面白がって放映するテレビ番組がある。「飽食」の時代で食べ物のありがたさなど言えば馬鹿にされるかも知れぬ。しかしだ、今でも世界全体で二秒に一人の割合で餓死している現実を聞かされると「大食い番組」とのあまりにも大きな乖離に考え込むのは可笑しいだろうか?

電車内で杖を持って立っているお年よりの前で、大股広げて座り話し込み席を譲る気配もない若者達をケシカランと思うのは不思議だろうか?

欠食児童ばかりの吾輩達の子供時代は、殴り合いの喧嘩は始終だが‘ここまで'の喧嘩の限界を知っていたし、ひとつの芋を喧嘩友達と半分づつ分けた。町の頑固親父に怒られると「モーッ」と思いながら黙って聞き分けたし存在も認めていた。試験でカンニングが皆無と言わぬが病欠した友達とのノートの貸し借りも当然だった。

 言ってみれば「人を人としてキチンと位置付ける」視点での‘改革'でなければ真っ平御免と言いたいのだ。「○○の品格」との題名の本が書店に並べられベストセラーになっているようだが、そのような本が売れなくても誰もが何気なく互いを思いやる‘本物の改革'を望むのだ。

  リタイアした身を弁え‘出来る範囲のちいさな親切'を心がけながら、若者や現役の人達が立派に「変えてはならぬことを守りながら、変えるべきことは大胆に変える」ことをなしとげてくれる来年であってほしいと念ずる師走ではある。
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