|
「おいおいMAIL」と言うコーナーが、このHPに出来た。“それでいいのかな ? ”等、さまざまな思いをメールでぶつけあうことが「ねらい」と受け取らせてもらった。初のメールが“電車内の行儀の悪さと親の無関心”で写真付きのもの。よく見かける光景で、「靴を脱いだら」と注意をすれば、“うっさいな〜”との顔つきをした母親が「ほら、よその叔父さんに怒られるから言うこと聞きなさい」と子供を怒鳴りつける―。これまたよくある光景。
最近のベストセラー「国家の品格」ではないが、礼儀や品位といった日本人の奥ゆかしさはどこへ行っちゃったかと思うほどの昨今の人間関係の無残さ , 殺伐さ…。
先日M@WSのバウンドテニス教室に小学1年生のH君がお兄さんと一緒に参加した。腕白盛りの同君、自分が打ち損じ隣りのコートに入ったボールを断りなしに取りにゆきプレーストップの迷惑をかける。何度か注意するが夢中なのか一向に直らない。ついに、ゲームが始まった隣りコートに入る失敗をしてしまった。コーチ役をしていた吾輩は「H、キチンと注意を聞いていないからだ。皆さんに謝りなさい」と大声で叱った。H君はビックリしたように立ち上がり「御免なさい」と謝った後シクシク泣き出した。多分、普段大声で叱られることが少ないのだろうと思った。同君のシクシク泣きは教室終了まで続いたが、お兄ちゃんは「弟が悪いのだから、泣いていればいい。僕は帰ります」と宣言し帰宅。 驚いたのは5分後。H君が吾輩のそばに涙だらけの顔でやってきて「僕が悪かった。御免なさい」と言いにきたことだ。お兄ちゃんに「黒こげオヤジに謝れ」と言われたのかも知れぬが、グッときた吾輩「よく皆さんに大声で謝れた。次は気を付けて必ずこいよ」に「うん」とうなずき元気に帰ってくれた。翌日、テニス教室にも兄弟は参加、H君はすぐ「お母さんも見にきているんだよ」等と話しかけてくれ、確実に“今まで以上に親しんでくれたな”と感じることができた。
もうひとつ、幕西小学校で、放課後「わくわくキャンパス」との名で遊びやスポーツ、本の読み聞かせなどをする試みがあり、吾輩もスポーツのお手伝いをしている。
ドッジボールで遊んだ時、低学年は逃げるのが精一杯で、とても自分でボールを投げることなど出来ない。そんな時、高学年で相手のボールをキャッチしたA君「投げたい人いるかい」と低学年に声をかけ渡してやった。相手チームのキャプテン格のB君もさっそく同じ事を―。「今度は僕にちょうだい」低学年は大変な喜び方で、年齢・学年を超えた楽しいドッジボールにすることができた。
冒頭の車内風景とH、A、B君の態度を比較して考えると「今の子供達は」と言うより大人が恥ずかしいことを痛感する。“親の背中を見て子供は育つ”という。若い親がケシカランというならば、その親達を教育したのは吾輩たちの年代。つまり「子供を叱るのは自分を叱る」ということではないだろうか。 子供達は良いことでもそうでないことでもスポンジのように吸収する。難しいことだが、「愛情をもってつきあう、愛情をもって叱るときは叱る」ことに、必ず子供達は応えてくれることを勉強させてもらい考えさせられた最近の出来事と「おいおいMAIL 」ではあった。 |
|